ポリオ生ワクチンは飲まなくていいのですか?

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【お母さんからの質問】

前略

ニューズレター毎号拝読しております。
先日(9月12日)朝日新聞に、「来秋にもポリオ根絶宣言が出そう」という記事がありました。その場合、子どもの予防接種はどのような扱いになるのでしょうか。記事を読むと、今後も行うと読み取れたのですが、よく分かりません。
我が家の3歳になる息子には、すでにポリオの接種は受けさせました。(予防接種には慎重になっているつもりですが、ポリオと破傷風、ジフテリアは受けさせようと判断しました) もう一人、生後1ヶ月の娘がいて、やはり息子と同じ物だけを接種するつもりでした。ポリオ自体がこの世からなくなるのなら、予防接種もいらないのでは、と思い、ペンをとりました。 ニューズレターでこの件を取り上げていただけるとうれしいです。                        早々
                             (盛岡市 伊藤央子)

 われわれもこの記事を読みました。表1のように生ワクチン以後患者も急激に減っています。世界保健機関(WHO)も2000年のポリオ根絶宣言を目指しています。
 ところが、1996年(平成8年)11月28日、厚生省は次のような内容の通知を出しました。「1975年から77年生まれ(昭和50年から昭和52年生まれ)の人たちはポリオ生ワクチンを飲んだ人でも抗体が上がっていないので、再度ポリオ生ワクチンの接種をしてください。特に、ポリオ患者がでている国に(65ヵ国)旅行する人と、自分の子どもがポリオ生ワクチンを飲む年代なので、ポリオに感染する危険があるので自費でポリオ生ワクチンを飲んでください」という内容です。世界中で根絶宣言をしようといっているのに厚生省はこの3年間の人にだけワクチンの接種を勧めているのです。本当はどっちなの、矛盾する情報が流されて、国民はどうしたらよいのかわからなくなってしまいます。今回はこの矛盾の背景を探ってみたいと思います。

表1 年度別ポリオ患者発生数

患者数
1950(昭25)
  55(昭30)
  56(昭31)
  57(昭32)
  58(昭33)
  59(昭34)
  60(昭35)
  61(昭36)
3,212
1,314
1,497
1,718
2,610
2,917
5,606
2,436
61年1月ソークワクチン開始、7月生ワクチン1,300万人に投与)
62(昭37)
63(昭38)
64(昭39)
65(昭40)
66(昭41)
67(昭42)
68(昭43)
69(昭44)
70(昭45)
71(昭46)
72(昭47)
73(昭48)
74(昭49)
289
131
84
76
33
26
20
16




(この年に生まれた人から)

75(昭50)
76(昭51)
77(昭52)



(この年の人までが抗体が上がっていない)

78(昭53)
79(昭54)
80(昭55)
81(昭56)
82(昭57)
83(昭58)
84(昭59)
85(昭60)
86(昭61)
87(昭62)
88(昭63)
89(平 1)
90(平 2)
91(平 3)
92(平 4)
93(平 5)
94(平 6)
95(平 7)
96(平 8)
97(平 9)
98(平10)




















【謎とき1】
 1993年に3人、94年1人、95年1人ポリオ患者がでたことが発端になったのは間違いないようです。1996年(平成8年)10月16日、公衆衛生審議会伝染病予防部会は以下のような意見書をまとめています。
「1996年の国立感染症研究所が出す病原微生物検出情報(Vol.17 No.9)に、大人で両足にポリオに似た麻痺を起こした人がいた。ポリオウイルスは発見できなかったが髄液中にポリオ中和抗体価の上昇が見られたことから、ポリオ疑似症例として報告されている。発症の1カ月半ほど前に家族の幼児が生ポリオワクチンの接種を受けていたことから、ワクチン由来の家族内感染による発症も否定できない。そして、この患者はワクチンを接種していなかった。
 一方、ポリオワクチンを接種したにもかかわらず、抗体保有率が低い年齢層(1975年−77年生まれ)が存在する。1981年以降、国内の野生株によるポリオ発生はないが、この年齢層の人々が、今後ポリオ常在国へ渡航する場合には、ポリオに感染し発症するかもしれない。また、極めて稀ではあるが、ワクチン接種を受けた家族から感染することも否定できない。このため、抗体保有率が低い年齢層の人々に対して予防接種の効果とリスクを含めた情報提供を行うとともに、希望に応じて追加接種を受けられるよう対応することが望ましい。」というものです。
 20年もたっているのに突然こんなことを言いだしたのかという疑問がでてきます。
 厚生省は1975年から77年(昭和50年から昭和52年)に生まれた人でポリオ生ワクチンを飲んだのに感染を防ぐ抗体が上がっていない人がたくさんいることを遅くとも1981年(昭和56年)には確認しています。その後、この3年間に生まれた人の抗体保有率は75年(昭和50年)生まれで 56.8%、76年生まれで 37.0%、77年生まれで 63.8%としています。この3年間以外の人たちの抗体保有率は80ー90%としています。
 私たちの結論はこの3年間の生ワクチンに何等かの欠陥があったということです。欠陥を知っていたが再度ワクチンをといっても予算がとれないし責任問題もでてくるわけです。ここにきて、家庭内感染の疑い例がでてきて突然お役人に衝撃が走ったのだと思います。万が一生ワクチンを飲んだ子どもから移った例がでれば国の責任を追及される危険があるということをです。
 厚生省はポリオ常在国(表2)に渡航した場合、その国で感染する可能性と、75ー77年に生まれた人がそろそろ親になる年頃なので、子どもにポリオの生ワクチンを接種させたとき子どもから感染する可能性があるので、この3年間に生まれた人に再度ポリオ生ワクチンの予防接種を受けるようにという情報をインターネットやマスコミを通じて流しています。御丁寧なポリオの解説つきです(資料1参照ください)。これを読めば多くの人がポリオ生ワクチンをもう1回飲まないと大変なことになるし、知っていて飲まなければ自分が悪いのだと思い込むことにになると思います。でも、何と無く割り切れない人も多いのです。ほかの年度だって10から20パーセントの人は抗体が上がっていないのです。それだからといって発病した例がないし、ワクチンを接種しろとはいわれていないからです。

【医者からの質問】
 山田真さんからこんな記事がでていたよと渡されたのが日本医事新報です。質疑応答欄に「ポリオ抗体陽性率とワクチン服用の必要性」というタイトルの質問が掲載されています。内容は、1975年から77年に生まれた人のポリオ抗体保有率が低いのはワクチンそのものの欠陥か、投与方法によるのか。服用者で感染者があれば、その人数を。また、感染者のウイルスは野生株か、ワクチン株か。ワクチン株の場合、自分の子どもから服用後に感染したとすれば、便の取扱い後、十分な手洗いで予防することが可能かと思われるが、如何か。やむをえず流行地に出かける人は個人的にワクチンを服用するよう推奨すべきであろうか。(神奈川 0生)というものです。
 (日本医事新報は日本医事新報社から毎週発行される医家向け雑誌です)
 医師たちもどうしたらよいのか困っているのです。まず、この質問への回答を紹介します。国立感染症研究所ウイルス二部の米山徹夫氏と宮村達男氏の連名で回答がされています。

【答】
1.この年齢の1型に対する抗体陽性率は、他の年齢層は80〜90%以上であるのに比べて50%前後であることが以前から指摘されている。その原因は明らかでない。
しかし、ご質問にあるような「欠陥」という言葉は必ずしも適当ではない。用いられたワクチンは検定基準に合致したものであり、経口生ワクチンの製造は弱毒の程度とワクチンの効果の微妙なバランスの上にある。前年のDPTワクチン接種事故の影響か、その年のポリオ生ワクチン接種率が66%と、例年に比べ著しく低かったことも理由に挙げられるかもしれない。

【編集部のコメント】
「その原因は明らかでない」「欠陥という言葉は必ずしも適当ではない」と開き直っています。ワクチンを接種したのに抗体があがっていないのですから欠陥です。今なら製造物責任法で損害賠償の請求が適用されていい案件だと思います。しかし、20年以上も前のことですから製造物責任法による損害賠償の請求は出来ません。
 厚生省の関係者はポリオ生ワクチンを飲んだのに抗体が出来ていない人がたくさんいることを遅くとも1981年(昭和56年)には確認しています。この問題を調べているうちに、専門家の間で抗体が上がっていない人に再度ワクチンを接種すべきだという意見があったがそのままにされたというのです。再接種するための予算や、効かないワクチンがあったとなれば責任問題も生じます。効果と副作用の微妙なバランスという匙加減による検定が問題だということもわかります。接種を受ける側はもちろんですが、製薬会社にとってもこの微妙なバランスが会社の売上を左右するのですから大変です。こんな微妙なバランスということ自体がまだワクチンの国家検定が科学的になっていない証拠です。国家検定の基準に欠陥があるということでしょう。

 この回答者は「前年のDPTワクチン接種事故の影響か、その年のポリオ生ワクチン接種率が66%と、例年に比べ著しく低かったことも理由に挙げられるかもしれない」と回答しています。この回答を素直に読むと生ワクチンを飲まない人が多いと、飲んだ人の抗体も上がらないというのです。
 接種したのに抗体があがっていないから問題になっているわけです。この回答は珍説です。プロ中のプロという人たちにこう書かれてしまうとワクチンそのものへの信頼性がなくなってしまいます。でも、あまりにも初歩的なミスです。何かあるのかもしれません。こんな簡単なことを、素人みたいな説明で誤魔化そうというのですから。そこで、医事新報の編集部に問い合せてみました。担当者はただちに回答した研究者に問い合せてくれました。ところが「他の年齢層は80ー90%以上なので、この80%に66%を掛けて50%前後と推定した」というわけの判らない説明が戻ってきました。そこで、再度質問をお願いしました。今度は「データをもとに検討してみるので時間をくれ」という返事が返ってきました。11月10日付けで医事新報社より著者の回答が送られてきました。「接種率にワクチンの効果を70パーセントととして計算すると抗体の保有率の低さが説明できます」と書いてあります。
 こちらもさっそく1975年から77年のポリオ生ワクチンの接種率を調べてみました。確かに76年は第2回目が66.3%となっています。(1回目は73.5%)

第1回 第2回
1975
1976
1977
77.7
73.5
89.9
72.1
66.3
84.0

1975ー77年より接種率が低い年を探してみました。1967年,1970年、1971年などは低いのです。しかし、この年齢の人の抗体陽性率が低いということはありません。こうして見ると、一番素直なのはこの3年間のポリオ生ワクチンは何等かの欠陥があって抗体があがらなかったということです。この3年間は共通のロットのワクチン(ロット ナンバー 109)が使われていたそうです。

第1回 第2回
1965
1967
1970
1971
1972
82.5
76.0
73.1
78.5
80.0
85.0
62.7
64.7
64.2
69.4


【答】
2. 現在の日本ではポリオ患者から分離されるウイルスはすべてワクチン株である。ワクチン株が人体内で増殖を繰返すうち、非常に稀であるが、突然変異で病原性の強くなったポリオウイルスが中枢神経に侵入して麻痺を起こすことがある。
1972年からの27年間で、ポリオ患者の発生は32例と報告されている。(編集部注:国民衛生の動向によれば96年までに34例と報告されている。数があっていない。)
 2例は免疫不全のワクチン服用者で、14例はワクチン非服用者である。家族内感染とは限らず、感染経路が不明な例もある。自分の子供からの感染は、手を介さずとも経口的に起こりうるので、手洗いで十分とはいいきれない。1型より2型、3型による例が多い。
1972年以降野生株で起こったポリオは1980年に1例、ワクチン非服用者にあるだけである。1993年には、ポリオではないが、海外旅行から帰ってきたばかりの少年がかぜ様の症状を起こし、東南アジアで流行していた野生株と似た遺伝子の塩基配列を持つポリオウイルスが咽頭から分離されたことがある。この少年は乳幼児の頃、一度生ワクチンを服用していた。現実的には予防ワクチンを二回すれば感染・発病は防げると考えられている。


【コメント】
 ワクチンや薬は「両刃の剣」と言われてきました。しかし、最近の発病者はポリオ生ワクチンのウイルスで発病している人ばっかりになのです。ポリオワクチン接種による健康被害と認定された人は98年末で120人います。死亡4人、障害年金を受け取る被害者77人、障害児養育年金が17人、医療費の支払がされている被害者が22人です。予防効果と被害のバランスが大きく変っているのです。


【確率の世界  常識とは】
 さて、どうしましょうか。何で今頃厚生省はポリオ生ワクチンを飲めと言い出したのでしょうか。抗体の上がっていない人たちの安全を考え少し時間が経ってしまったが接種を勧めているという善意的な解釈も出来ます。しかし、抗体が上がっていない人というのはこの3年間に生まれた人でなくても10から20%いるのです。この人たちだってポリオが発生している国に行っている人もたくさんいるはずです。しかし、この人たちに接種は呼びかけていません。この3年間のワクチンだけに欠陥が考えられるから責任を心配しているのでしょうか。
 この後に及んで接種だなんて常識はずれというものです。飲ませるんだったら知ったときにすぐやるべきでした。いまさら、責任逃れのような通知をだして知らない庶民を脅かすだけで何の役にもたたないのです。交通事故で死んでしまう確率の方がよっぽど高いのです。


【いくらかかるのか】
 知らなければそのまま過ごしてしまうのですが、知れば心配になって接種しておこうかと思う人もいるでしょう。
 接種をする前に、まず、抗体が上がっているのかどうかです。抗体検査の費用ですが病院によっても違うようです。まあ1万円前後かかるようです。それで抗体が上がっていない人はワクチンを飲むのですが、値段は医療機関によって違うそうです。3千円から4千円と聞いているというのが厚生省の返事でした。

 
【編集部の結論】
 我が編集部の見解は「いまさら接種してどうするのか。ポリオ心配するんだったら交通事故心配したほうがズーと現実的。普通なら感染しても発病しないで免疫だけ得られるのに、食料事情が悪く、健康状態が悪いために発病してしまう人が世界中で6千人です。今の日本人の健康状態なら不必要というのが結論です。専門家や役人の責任のがれの脅しに負けないようにしましょう。絶滅宣言がま近かなのですか。」


厚生省資料
「ポリオ(小児まひ)について(厚生省資料より抜粋)」

 ポリオに感染した人の便中にはポリオウイルスが排泄されます。これがなんらかの経路で口に入ることによって感染が起きます。ウイルスに感染しても、90〜95%の人は何ら症状が出ないで免疫ができます。5〜10%の人はカゼ様症状を呈し、感染者の0.1〜0.5%に麻痺が現れ、永久に麻痺が残ったり、呼吸困難により死亡することがあります。

2 ポリオに対する免疫について

 ポリオウイルスに感染すれば症状が出なかった方にも免疫ができます。また、ポリオワクチンの予防接種により免疫ができた方についても同様です。免疫ができれば、ポリオにかかる心配はありません。

 日本にはポリオウイルスはいないと判断されていますが、免疫を持っていない方が、ポリオ常在国(患者発生状況についてはWHO報告「各国のポリオ発生状況」参考資料2参照)に旅行した場合、ポリオに感染し発症する可能性があります。
 ポリオウイルスに感染した場合、200人から1,000人のうち1人の割合で麻痺が現れています。

 また、現在、子どもに接種されているポリオ生ワクチンウイルスは便から排泄されます。このワクチンウイルスが人から人へとうつっていく間に、弱めた毒性があともどりして強い力を持つようになり、発症するという可能性があります。日本でワクチン投与(乳幼児に投与)に関連して発生したと思われる麻痺患者の割合は、約200万回の投与に1人で、その内訳は、接種を受けた本人に関しては約400万回の投与に1人、接種を受けた者から感染し、免疫を持っていない家族等が麻痺をおこした人に関しては約500万回の投与に1人などとなっています。

 今回心配があるので生ワクチンを飲む方は予防接種法に基づくものではないので、自費で接種を受けることになります。また、抗体検査費用についても同様に自費となります。なお、以下に免疫効果、大人に対する副反応等について詳しく説明します。

3 ワクチンの免疫効果について

 ポリオ生ワクチンによる抗体保有率は、平成6年度の流行予測調査事業によれば、1回投与の場合はI型で92%、II型で99%、III型で66%、2回投与の場合はI型で98%、II型で99%、III型で87%となっています。

 ある型について免疫がなくても、別の型の免疫を有していれば、その型に対する免疫効果もある程度有していると考えられ、2回の予防接種を受けていれば、必要な免疫を得られると考えられています。

 なお、子供の時にポリオの予防接種を2回受けていれば、今回の追加接種は1回で必要な免疫が得られると考えられます。

4 大人に対するポリオ予防接種の副反応について

 ポリオ生ワクチンは副反応のほとんどない安全なワクチンですが、接種を受けた方又は接種を受けた方の家族等で免疫のない方が、きわめて稀に、生ワクチンのために起こったのではないかと考えられるような麻痺を起こす例があります。
 その割合は、2で述べたとおりですが、これは乳幼児に接種した場合の結果ですので、大人への投与によって副反応がどの程度生じるかはよくわかっていません。

 なお、1984〜1985年にかけてフィンランドでポリオが約20年ぶりに流行した時に、1985年に全人口(約480万人)の96%に対して、ポリオ生ワクチンの予防接種が行われましたが、大人にも子供にもワクチンによって麻痺が発生したという報告はありませんでした。
 また、1994年、1995年に自衛隊員がPKOで海外派遣される時に、約7,400人の方がポリオ生ワクチンの予防接種を受けましたが、副反応の報告はありませんでした。なお、30歳を越えると麻痺出現率が高くなると記載されているテキストブックもありますが、この記載は根拠に乏しいとする意見もあります。

5 接種を受ける場合の注意事項

(1)接種を受けることが適当でない方
・明らかな発熱を呈している方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・当該疾病にかかる予防接種の接種液の成分によって、アナフィラキシーを呈したことが明らかな方
・妊娠していることが明らかな方
・無ガンマグロリン血症、先天性胸腺形成不全、HIV患者・感染者等の免疫機能に異常がある疾患を有する方
・下痢をしている方
・その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

(2)接種をするかどうかの判断に際し、注意を要する方
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患及び発育障害等の基礎疾患を有していることが明らかな方
・前回の予防接種で2日以内に発熱のみられた方、又は全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
・過去にけいれんの既往のある方
・過去に免疫不全の診断がなされている方
・接種しようとする接種液の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある方
(ポリオワクチンには弱毒化したポリオウイルスに白糖、ゼラチン、硫酸ストレプトマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシン、フェノールレッドが添加されています。)

表2  W H O 報 告
(各国のポリオ発生状況)(1995年)

アフリカ地域 (人)
アルジェリア
アンゴラ
ベニン
ブルキナ・ファソ
ブルンディ
カメルーン
中央アフリカ
チャード
コートジボアール
エリトリア
エチオピア
ガボン
ガ−ナ
ギニア
ケニア
マダガスカル
マリ
モーリタニア
ナミビア
ニジェール
ナイジェリア
ルワンダ
セネガル
トーゴ
ウガンダ
タンザニア
ザイール7
ザンビア
ジンバブエ




12
10


192
117
10
199

34
27
12

26

15
40
260



100
21
18


---------
小計1853


東地中海地域

(人)

アフガニスタン
サイプラス
ジブチ
エジプト
イラン
イラク
パキスタン
サウジアラビア
ソマリア
スーダン
シリア
イエメン

(WHOへ報告されていない)

.
(WHOへ報告されていない)
71
101
34
490

.
(WHOへ報告されていない)
22

45
--------------
小計771

 

ヨーロッパ地域

(人)

アルバニア
アルメニア
アゼルバイジャン
カザフスタン
モナコ
ロシア
トルコ
チュルクメニスタン
ウクライナ
ウズベキスタン
ユーゴスラビア

*0



.
(WHOへ報告されていない)
154
29




-----------
小計205

*注)本年(1996年)はアルバニアでポリオの流行が見られる。


南東アジア地域

(人)

バングラディシュ
朝鮮民主主義人民共和国
インド
インドネシア
ミャンマー
ネパール
タイ
207

3243
18
18


-------
小計3496



西太平洋地域

(人)

カンボジア
中華人民共和国
ラオス
パプア・ニューギニア
フィリピン
ベトナム
124
25
11

40
132
------------
小計473

総 合 計6798

*なお、0(人)の報告国については掲載していない。

 

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