ワクチン被害は愛犬にも

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飼犬が過剰に予防接種をされている、という研究結果がまとめられている。ウィスコンシン・マディソン獣医大学の研究者が1970年代から継続して行っている研究で、この研究結果を受けて飼犬の予防接種数を減らす新しい獣医ガイドラインが作成された。犬は毎年16種類(通常いくつかが1回の予防接種に組み合わされている)におよぶワクチンの接種を受けている。狂犬病、犬II型パルボウイルス(CPV-2)、犬ジステンパーウイルス(CDV)、犬II型アデノウイルス(CAV-2)の4種類はリスクの高い疾患に対するワクチンなので必須だが、その他の予防接種の必要性に関してはそれほど高いとはいえない。一方、数多くの予防接種を受けることによる皮膚異常やアレルギー反応、免疫疾患などの副作用も報告されている。(ネコでは予防接種を受けた箇所に腫瘍が発生した症例もある。)4種類の主要ワクチンのうち狂犬病以外のワクチンに関しては7年間有効であるため、毎年の接種は不用であり、狂犬病ワクチンに関しても3年間有効であるため3年おきに接種すれば十分である、と研究者は指摘している。この4種類以外のワクチンに関しては、有効期間が約1年というものも多いが、これらのワクチンはすべての犬が必要というわけではなく、その特定の疾患に対するリスクの高い個体のみに接種すべきだという。(Journal of American Animal Hospital Association 3-4/2003)

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