日本のコメのカドミウム0.4ppm案採択されず
(04年6月28日〜7月3日スイス発)

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カドミウム汚染のすすんだ日本にとって、カドミウムの厳しい国際基準ができると農産物やその他の食品に多くの影響が出ます。
現在、国連のコーデックス委員会はコメ、小麦、野菜、軟体動物などの食品にカドミウムの国際基準値を設定する委員会が開かれています。昨年12月に開かれた会議で日本政府は米の0.2ppmが厳し過ぎるとし、0.4ppmにするよう申し入れていました。
今年3月に開かれた食品添加物・汚染物質部会において上限許容量を0.4mgとする案に変更し、さらに検討を進めることとし、04年6月28日〜7月3日に開催されるコーデックス総会に諮ることとなりました。しかし、ここで0.4ppm案は採択されませんでした。

表 カドミウムの基準値原案
食品基準値案(mg/kg)ステップ備 考
精米0.45
小麦0.25
ばれいしょ0.15皮を剥いたもの
根菜、茎菜 0.15セロリアック、ばれいしょを除く/td>
葉菜0.25


国際食品規格の作成手順(ステップ手続き)
ステップ1 総会が規格作成を決定する
ステップ2 事務局が規格原案の手配をする
ステップ3 提案原案について各国のコメントを求める
ステップ4 部会が規格原案を検討する
ステップ5 規格原案について各国のコメントを求める。そのコメントに基づき、総会が規格原案の採択を検討する
ステップ6 規格案について各国のコメントを求める
ステップ7 部会が規格案を検討する
ステップ8 規格案について各国のコメントを求める。そのコメントに基づき、総会が規格案を検討し、コーデックス規格として採択する

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