照射食品データ不足で審議できず

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2006年10月、原子力委員会は食品照射専門部会報告書「食品への放射線照射について」を厚生省に通知した。厚労省はそれを受け、薬事・食品衛生審議会で諮るための資料を三菱総研に3千万円を払い委託した。しかし、この報告書には推進派からも反対派からも間違いの指摘がされ、厚労省は三菱総研に再調査を命じた。三菱総研は1年をかけて訂正した報告書「食品への放射線照射についての科学的知見に関する調査結果について」を厚労省に提出した。これを受け厚労省は薬事・食品衛生審議会食品規格部会を10年5月18日に開いた。しかし、三菱総研の報告には審議するための必要なデータはなかったと報告され、審議することなく報告で終わった。厚労省はさらに審議データ収集が必要として、資料の収集を行うよう関係者に要請した。

厚労省の今後の方針
「科学的知見が不足しているとされる以下の、事項について、関係者に情報の収集を要請する。」
1.各照射食品中のアルキルシクロブタノンの生成量及びその推定暴露量。
2.アルキルシクロブタノンの毒性(特に、遺伝毒性、発がんプロモーション作用)

消費者が照射食品に関する情報がないとして、
1.「原子力委員会に対し、国民との相互理解を一層進めるためのさらなる取り組みを要請する。」と方針を決めた。

これは照射によって出来る「シクロブタノン類」の安全性を判断できる慢性毒性実験データを要求し、消費者は照射食品を必要としていないから、どうしても必要だと思うようにして来いと言うものです。厚生省も原子力委員会の無謀な要望には副えないということでしょう。

この報告について集会を開きます。ぜひ参加してください。

放射線照射食品反対集会へ参加してください

反対集会のテーマと日時・場所
 ◎ 原子力委員会の無責任な照射食品推進を追及する
 ◎ 現地からの報告;オーストラリアで照射ペットフードによるネコ脳神経障害が多発(被害報告)

集会予定日:7月17日(土) 
主婦会館3階会議室(午前中記者会見 午後集会)四ッ谷駅そばプラザエフ3階

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